ミュージカルや歌を習っているお子さんが、オーディションや発表会で悩むのが「曲選び」。【自由曲】つまり、「規定の時間内に好きな歌を歌ってください」と言われた場合、どんな曲がいいか、迷いますよね。
オーディションで「自由曲」審査があるけど、何の歌を歌えばいい?
劇団四季「ライオンキング」のオーディションに提出する“アップテンポな曲”ってどんな曲?
発表会で他の子とかぶらない、センスの良い曲が歌いたい!
「高音」が苦手なのをごまかせる歌ってある?
劇団四季「ライオンキング」の子役オーディションでは、「1分程度の明るいアップテンポの曲」を歌っている動画の提出が求められます。
他にも、まだ作品の曲が決まっていないジュニアミュージカルのオーディションなどで【自由曲】の審査がある場合も少なくありません。
せっかく自由に曲選びができるなら、「高音が出る」「声量が豊か」「かわいい歌声」など、お子さんの長所を生かせる曲を選びたいですよね。逆に「高音が出にくい」という子は、それをカバーできる曲を選ぶのも手!
今回は年齢別に、自由曲におすすめの歌をご紹介します!
【幼児~小学生(中学年)】おすすめの自由曲

幼児から小学校低学年・中学年までは、子どもらしく明るい歌が求められることが多いですよね。歌いやすい童謡から、明るいディズニーの曲、ミュージカルの名曲までおすすめの歌を集めました!
劇団四季「ライオンキング」の子役オーディション用に、「明るいアップテンポの曲」には☆マークをつけていますので参考にしてみてくださいね!
「手のひらを太陽に」
【ジャンル:童謡】作詞:やなせたかし 作曲:いずみたく
【歌い出し】
♪ぼくらはみんな生きている 生きているから歌うんだ
幼稚園や保育園、小学校で歌うので、歌の初心者さんや小さいお子さんでも歌いやすい童謡です。色や温度をイメージしながら、のびやかに歌うことで、表現力を見せることもできますよ!
「世界中のこどもたちが」☆明るいUp-tempo☆
【ジャンル:童謡】作詞:新沢としひこ 作曲:中川ひろたか
【歌い出し】
♪世界中のこどもたちが いちどに笑ったら
童謡「世界中のこどもたちが」は、保育園・幼稚園からよく歌われる曲ですよね。
アップテンポで明るい曲なうえ、保育園・幼稚園で歌い慣れているはずなので、新しい曲を慌てて練習するより、「世界中のこどもたちが」を仕上げる方がいいかもしれません!
「ドレミの歌」☆明るいUp-tempo☆
【ジャンル:ミュージカル】
作詞:オスカー・ハマースタイン2世 作曲:リチャード・ロジャース 訳詞:ペギー葉山
「ドレミの歌」は、映画「サウンド・オブ・ミュージック」の中で、家庭教師のマリアが
トラップ一家の子供たちに音階や、音の名前を教えるために歌う曲です。
「サウンド・オブ・ミュージック」は劇団四季で上演され、実際にオーディションで選ばれた子役たちがこの「ドレミの歌」を歌うシーンもあります。
幼稚園や小学校の音楽の授業でも歌うので、違和感なく練習しやすい曲ですよね。
子どもが「自由曲」で歌う場合は、「♪ドはドーナツのド」から歌いはじめましょう。
音階をテーマにした歌だけに、ドレミファソラシドの音を外さないで歌えることが必要です!
サウンド・オブ・ミュージック <ファミリー・バージョン> [DVD]
「オリバーのマーチ」☆明るいUp-tempo☆
【ジャンル:ミュージカル】
日本語詞:峯 陽 作曲:ライオネル・バート
【歌い出し】
♪さあ 元気を出して さあ ぼくらと握手しよう
チャールズ・ディケンズの長編小説「オリバー・ツイスト」を原作とした、名作ミュージカル『オリバー!』の劇中歌「オリバーのマーチ」。
子役がたくさん出演する「オリバー!」の中でも、アップテンポで楽しい曲です。
高音部分もあるので、高音が出る子は、音域のアピールもできますよ。
ただ訳詞付きの楽譜は、手に入りにくいので、歌の先生や、学校の音楽の先生に聞いてみるとコピーしていただけるかもしれません。
「オリバーのマーチ」の原題は「Consider yourself」。
作品のイメージを掴みたい方は、YouTubeで「Consider yourself」と検索すると、関連動画が見られると思います。
「オリバー!」は2021年10月、日本でもミュージカルが上演されるので注目が集まる歌になりそうです。
日本語での合唱映像:【YouTube】「オリバーのマーチ(Oliverより)名古屋少年少女合唱団」
「ウンパッパ」
【ジャンル:ミュージカル】
日本語詞:峯 陽 作曲:ライオネル・バート
【歌い出し】
♪ウンパッパ ウンパッパ 誰でも
「ウンパッパ」も、ミュージカル「オリバー!」の劇中歌。
日本では、訳詞でNHK『みんなのうた』で放送され、小学校の教科書に掲載されたこともあるので、童謡として親しまれていますね。リズムにのって歌いやすい曲です。
この曲は、娘が歌を習い始めたばかりで高音が出ない時、歌の先生に「高音が出なくても
歌える曲」としておすすめされたのを覚えています(笑)
高音にまだ自信がないよというお子さんにおすすめです!
その分、単調にならないよう、リズムにのって歌えるといいですね。
「ウンパッパ」の原題は、「Oom-Pah-Pah」。
実際のミュージカル「オリバー!」でこの曲が歌われるシーンは酒場で、大人の歌として歌われます。日本語版との雰囲気がまるで違うので、原題で検索してみても面白いですよ!
「歌えバンバン」(うたえバンバン)☆明るいUp-tempo☆
【ジャンル:童謡】
作詞:阪田寛夫 作曲:山本直純
【歌い出し】
♪口を大きくあけまして 歌ってごらん「アイアイアイ」
「歌えバンバン」(うたえバンバン)は、もともと1970年にNHKの番組「うたえバンバン」のテーマソングとして作られた曲。
明るくテンポのいい曲は子どもたちにも歌いやすく、今では、小学校の合唱曲として歌われる機会も多いようです。
上の動画は、「童謡こどもの歌コンクール」こども部門金賞を受賞したお子さんの「うたえバンバン」ですが、サビの「ああ~」の高音になる部分がこんな風にのびやかに歌えたら審査のポイントも高そうです!
「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」☆明るいUp-tempo☆
【ジャンル:ミュージカル】
作詞&作曲:リチャード・M・シャーマン&ロバート・B・シャーマン
日本語詞:高沢明
「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」は、ミュージカル映画「メリー・ポピンズ」の劇中歌。
映画の中で“望みを叶える魔法の言葉”として、メリー・ポピンズが歌い出すのが「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」。
早口言葉のような感じで、リズムと音を外さずに高速で歌うのが楽しい曲です。
歌の教室では「滑舌の練習」のために歌うこともあります。
アップテンポで、滑舌の良さをアピールできる曲なので、滑舌に自信があるお子さん向きです!
<【うたまっぷ】「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」の歌詞はこちら>
「お砂糖ひとさじで」☆明るいUp-tempo☆
【ジャンル:ミュージカル】
作曲&作詞:リチャード・M・シャーマン&ロバート・B・シャーマン
メリーポピンズ [DVD]
「お砂糖ひとさじで」も、ミュージカル映画「メリー・ポピンズ」の劇中歌。
メリー・ポピンズが小鳥を手にのせながら、「スプーン一杯の砂糖があるだけで、苦い薬も飲める」(ちょっとしたきっかけで辛いことも楽しくできる)と歌うシーンです。
明るくかわいい曲なので、ミュージカル子役のオーディションでよく歌われています。
「メリー・ポピンズ」は日本でも上演され、オーディションで選ばれた子役が出演しています。ミュージカル子役を目指すなら覚えておきたい一曲です!
残念ながら現在、日本語の歌詞付きの楽譜は、一般ではなかなか手に入らないようです。
歌いたい方は、歌の先生やミュージカルスクールで楽譜をコピーしてもらいましょう。
「チキ・チキ・バン・バン」☆明るいUp-tempo☆
【ジャンル:童謡】
作詞&作曲:リチャード&ロバート・シャーマン
日本語詞:岩谷時子
「チキ・チキ・バン・バン」は、「007」シリーズのイアン・フレミングの童話を原作にした同名のミュージカル映画の曲。
発明家が改造した夢の車「チキ・チキ・バン・バン」号に乗って繰り広げられるファンタスティックな冒険物語。あまり知られていませんが、ミュージカル映画の傑作といわれ、1968年度アカデミー賞・歌曲賞にノミネートされています。
耳に残る高揚感のあるメロディーは、まさに元気な子供向けの歌です。
映画では、ポンコツの車を改造し冒険に出かけるシーンで歌われる曲なので、これから始まる冒険へのワクワク感が伝わるように歌えるといいですね!
「ジッパ・ディー・ドゥ・ダー」☆明るいUp-tempo☆
【ジャンル:ディズニー映画の曲】
作詞:レイ・ギルバート 作曲:アリー・リューベル 日本語詞:兼崎順一
【歌い出し】
♪ジッパ・ディー・ドゥー・ダー ジッパ・ディー・エイ!
こりゃなんともいい日だ
「ジッパ・ディー・ドゥー・ダー」(原題: Zip-a-Dee-Doo-Dah)は、1946年公開のディズニー映画『南部の唄』の劇中歌です。
1947年度の「アカデミー賞」でアカデミー歌曲賞に輝いています。
「東京ディズニーランドで聞いたことある!」と思った方もいるのでは?
実は、ディズニーランドの「スプラッシュマウンテン」は、映画「南部の唄」がテーマになっているんです。そのためアトラクション内では「ジッパ・ディー・ドゥー・ダー」がBGMとして流れています。
※映画「南部の唄」は差別的な描写があると抗議の声があったため、現在DVDなどで視聴することはできない、幻のディズニー映画となっています。
映画は問題作扱いになっていますが、歌は別!
「ジッパ・ディー・ドゥー・ダー」は、天気の良い日の晴れやかな描写が光る名曲です。
眩い太陽の光、青い鳥が肩に止まる喜び・愛おしさを、表現できるといいですね!
<【Utaten】「ジッパ・ディー・ドゥー・ダー」の歌詞はこちら>
「ハイ・ディドゥル・ディー・ディー」☆明るいUp-tempo☆
【ジャンル:ディズニー映画の曲】
作詞:ネッド・ワシントン 作曲:リー・ハーライン 日本語詞:島村葉二
【歌い出し】
♪ハイ・ディドゥル・ディー すてきな稼業
「ハイ・ディドゥル・ディー・ディー」(原題:Hi-Diddle-Dee-Dee)は、ディズニー映画「ピノキオ」の劇中歌。
詐欺師のキツネが、ピノキオを騙して人形座長に売り飛ばそうとする際に歌う曲です。
悪役の歌ですが、“役者稼業の素晴らしさ”や”スポットライトを浴びる素敵な自分”を想像させる、子役にピッタリの歌詞です。
高音部分もなく、明るい歌いやすい曲なので、お芝居をしているつもりで表現に磨きをかけて歌うと魅力的ですよ!
<【JOYSOUND】「ハイ・ディドゥル・ディー・ディー」の歌詞はこちら>
自由曲選びにおすすめのCD・楽譜

ミュージカルの子役オーディションで課題になることも多い「自由曲」。
「初めての自由曲オーディションで、何を選んでいいのか分からない…」
「個人レッスンを受けていないから、相談できる先生がいない…」
そんな方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、プロの子役たちも実際に歌っているミュージカル曲が収録されたCDや、自由曲にぴったりな楽曲がそろった楽譜をまとめました。
音とりの練習にも使いやすく、親子で自由曲を選ぶときの心強い味方になるアイテムばかりです!
実力派子役が歌う!「めざせ! ミュージカル☆キッズ」CD
「めざせ! ミュージカル☆キッズ~歌ってみたい憧れの名曲&オーディションに役立つカラオケ集」
東宝ミュージカル作品やジュニアミュージカルで活躍する子役たちが歌う、
人気のミュージカル・映画・キッズソングを収録した、自由曲選びにピッタリのCD。
「チキ・チキ・バン・バン」や「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」などのアップテンポな曲も収録。
プロ子役の歌い方も参考になりますよ♪
全曲カラオケつき。ミュージカル俳優による歌唱アドバイスも掲載!
音取りに最適!「めざせ! ミュージカル☆キッズ」楽譜
「めざせ! ミュージカル☆キッズ」 CDに収録された曲の伴奏用楽譜。
正確な音取りに楽譜は必須!
自由曲を録音して提出するオーディションの場合、伴奏入りで歌えるので
こちらもおすすめです♪
ディズニーの歌を46曲収録!「ディズニー・ベスト 日本語版」
ディズニーの名曲を46曲も収録したまさにベスト盤!
誰もが耳にしたことがある曲ばかりなので、ぐんと持ち歌のレパートリーが広がりますよ。
発表会やカラオケで歌う曲を探す時にもおすすめです。
幼児~小学校中学年向けの「ジッパ・ディー・ドゥー・ダー」・「ビビディ・バビディ・ブー」・「小さな世界」・「ハイ・ホー」などから、小学校高学年~中学生向けの「パート・オブ・ユア・ワールド」・「リフレクション」・「カラー・オブ・ザ・ウィンド」など、押さえておきたい人気の歌もしっかり入ってます。
小学高学年~中学生に人気!ディズニープリンセスの曲「ディズニープリンセス・ベスト」
ディズニープリンセスの歌を集めたCD「ディズニープリンセス・ベスト~スペシャル・エディション~」。
小学高学年~中学生のお姉さんに人気の曲「パート・オブ・ユア・ワールド」や「リフレクション」「自由への扉」「夢まであとすこし」など23曲をたっぷり収録!
ピアノの伴奏CD付き!【楽譜】「ピアノと歌う ディズニー名曲集」
「ピアノと歌う ディズニー名曲集 【ピアノ伴奏CD付】」は、ピアノ伴奏で歌える、日本語の歌詞がついたディズニーの楽譜集。
ディズニーソングの名曲から定番の14曲を、ボーカル&ピアノ譜で収載。
「星に願いを」「ホール・ニュー・ワールド」といった往年の名曲から、『ムーラン』や『モアナと伝説の海』の楽曲など、近年人気の作品まで人気曲を網羅!
発表会の選曲にも役立ちます。
最大の魅力が、「ピアノ伴奏を収録したCD付」!
ピアノ伴奏CDがついているので、伴奏者がいない、ピアノがないといった方でも
正しい伴奏で練習できます!
【小学生(高学年)~中学生】おすすめの自由曲

小学校低学年までは元気で明るい曲が求められますが、小学校高学年からは”歌唱力重視”の大人っぽい歌を選ぶ子が増えてきます。
高学年~中学生は、男子はもちろん、女子も変声期を迎え高音が出しづらくなる時期。
高音も地声で歌うベルティングボイスがつらくなり、ミックスボイスや声楽を習い始めるなど、声の変化と共に、一から歌い方や発声を見直す子も少なくありません。
そんな小学校高学年~中学生の自由曲は、大人が演じるミュージカルの歌がおすすめです。
歌詞を理解し、舞台でその曲のシーンを演じているつもりで歌いあげる表現力・歌唱力が求められます。
「パート・オブ・ユア・ワールド」
【ジャンル:ミュージカル】
作詞: ハワード・アシュマン 作曲:アラン・メンケン 日本語詞:松澤薫・近衛秀健
【歌い出し】
♪よく見て 素敵ね これでもっと完璧
「パート・オブ・ユア・ワールド」(原題:Part of Your World)は、1989年公開のディズニー映画「リトル・マーメイド」の劇中歌です。
「リトル・マーメイド」は舞台化され、ミュージカル作品としても大ヒット。
日本では、劇団四季によって上演されています。
小学校高学年から、レッスンでも歌う機会が増える人気の曲。
一般的な認知度も高いので、歌えるようにしておくとカラオケでも披露できますよ♪
「パート・オブ・ユア・ワールド」は、人間の世界への憧れをアリエルが歌いあげるシーンの曲。フォークや燭台、ワインオープナーなど、海に流れてきた人間の道具を集めているアリエル。何でも持っているような気がするけれど、何かが足りない。
人間の世界に出て、足で歩いたり、ダンスしたりしてみたいと、友達の魚に語りかけながら歌う曲です。
メロディーとリズムに乗せて、元気に歌うことが重要視される低学年とは違い、
感情をのせて、“語るように歌う”ことが求められてきます。
作品の背景や、登場人物の心境など、しっかりと掴んで歌いたいですね。
<【JOYSOUND】「パート・オブ・ユア・ワールド」の歌詞はこちら>
「どこまでも ~How Far I’ll Go~」
【ジャンル:ディズニー映画の曲】
作詞:Lin-Manuel Miranda 作曲:Lin-Manuel Miranda
【歌い出し】
♪打ち寄せる波を ずっとひとり 見つめてた
「どこまでも ~How Far I’ll Go~」は、2016年公開のディズニー映画「モアナと伝説の海」の劇中歌。主人公・モアナ役の尾比久知奈さんが歌う曲です。
モアナは16歳。実際に歌っている尾比久知奈さんも、当時ティーンだったので、感情移入がしやすく、ティーンの声質で美しく歌える曲になっています。
「どこまでも ~How Far I’ll Go~」は、村の掟で遠くの海に行けないモアナが、今の村での生活が幸せだと分かっていながらも、「サンゴ礁の向こうの海に行ってみたい」と決意するシーンで歌われます。
一見、歌いやすそうに見える曲ですが、実は音程やリズムを正確にとるのが難しい曲!
この曲を選ぶ時は、しっかり練習時間をとりましょう。
「モア東京ボーカル教室」の歌の先生によると、一番のポイントは「リズム」。
裏拍にアクセントがつく、いわゆるシンコペーションがたくさん出てきます。
まずは、16ビートの刻みを常に感じながら、ゆっくりなテンポで拍頭にくる言葉を正確に合わせてみましょう。できる人は、手などを叩いて、自分で拍をとりながら練習すると、より効果的です。
出典:【モア東京ボーカル教室】「どこまでも ~How Far I’ll Go~」の歌唱法解説
<【JOYSOUND】「どこまでも ~How Far I’ll Go~」の歌詞はこちら>
「カラー・オブ・ザ・ウィンド」
【ジャンル:ディズニー映画の曲】
作詞:Stephen Schwartz 作曲: Alan Menken 日本語詞:湯川れいこ
【歌い出し】
♪なんにも知らないっていうけど
「カラー・オブ・ザ・ウィンド」は、ディズニー映画「ポカホンタス」の劇中歌。
喋るように始まる難易度の高い曲ですが、高学年~中学生の女子に人気の自由曲で、歌の教室で練習曲に使われることも多い歌です。
「ポカホンタス」の舞台は、17世紀初頭のアメリカ。主人公・ポカホンタスは先住民族パウアタン族の娘で、大自然の中で動物たちと戯れ暮らしています。
そこへ、新大陸征服の野望を抱く、イギリス人探検家の青年が現れ、二人は惹かれ合っていきます。
「カラー・オブ・ザ・ウィンド」は、ポカホンタスが自分の住む、自然豊かな地の素晴らしさを青年に訴えかけるシーンで歌われます。
この曲も冒頭から「喋るように歌う」、歌唱力とお芝居のスキルが求められます。
歌の先生から聞いた、こういった「喋るように歌う」曲の練習の方法は、
- まずは歌わずに、歌詞を「セリフ」として何度も練習する
- 情景をイメージして、「振り」を付けて練習する
まずは「歌おう」とせずに、曲のストーリーを理解して、そのシーンをセリフとして演じられる・振付きで身体表現できるようにしてから歌に取り組むということでした。
難易度の高い曲ですが、自由曲のオーディションで必ず一人は歌っている子を見かけます。
被ることが多い曲なので、自信がない場合は避けた方がいいかもしれません!
「リフレクション」
【ジャンル:ディズニー映画の曲】
作詞:David Zippel 作曲:Matthew Wilder 日本語詞:松澤薫
【歌い出し】
♪ダメね 何のために生まれてきたの 私
「リフレクション」は、1998年公開のディズニー映画「ムーラン」の劇中歌。
ムーランの舞台は、はるか昔の中国。由緒ある家のひとり娘ムーランは、「女性は花嫁修業をして早く嫁ぐことが好ましい」といった古いしきたりに悩まされています。
自由を求めるムーランですが、お見合いに失敗して両親を悲しませてしまう自分に落ち込んで歌うのがこの「リフレクション」です。
この曲も「ダメね」とセリフを喋るように歌い始め、だんだんと音が上がっていき、サビを高音で歌いあげます。
歌の先生からは「口笛を吹くように歌う」練習をするといいとアドバイスがありました。
「ポピュラー」☆明るいUp-tempo☆
【ジャンル:ミュージカル】
作詞&作曲:スティーヴン・シュワルツ 日本語詞:劇団四季文芸部
「ポピュラー」(原題「Popular」)は、ミュージカル「ウィキッド」の劇中歌。
「ウィキッド」は、「オズの魔法使い」の前日談が描かれるミュージカルで、ブロードウェイをはじめ、日本では劇団四季が上演しています。
「オズの魔法使い」に登場する悪い魔女エルファバと、良い魔女グリンダは、実は大学時代の親友。「ウィキッド」では、若かりし頃のエルファバとグリンダの友情と成長が描かれます。
「ポピュラー」は、グリンダがエルファバに「見た目を変えて、人気者にしてあげる!」と歌う、ポップで明るい曲です。
中学生くらいになると、しっとりと歌いあげる曲を選ぶ子が多いので、「ポピュラー」はアップテンポの貴重な一曲です。
「モア東京ボーカル教室」の歌の先生による歌唱のポイントはこちら。
- 冒頭は、セリフの延長ととらえ、言葉のニュアンスを大切にする。
- 「♪ポピュラー」と歌いだす所からは、リズム感を大切に歌う。
- リズムパターンが変化する場所は2箇所。
上行系の跳躍音が多いので、その最高音にあたる音程にも注意する! - 全体的にミックスボイスで音色を揃えて歌うことが理想。
<参照:「モア東京ボーカル教室」ウィキッド「ポピュラー」歌い方・歌 上達 歌唱法>

「自由曲」15選としてお届けしましたが、歌ってみたい曲はありましたでしょうか?
今回は、ミュージカルスクールや歌の教室のレッスンなどでよく歌われる、知っておきたい曲を厳選しています。オーディションで他の子と曲が被りたくない!という方は、これ以外の曲を探す必要があります。
ミュージカル映画や舞台を観ていると「この曲素敵!歌いたい!」という歌が出てくるのですが、残念ながら日本語の歌詞が出回っていないことが多いのが現実です…(泣)
ミュージカルスクールや、歌の個人レッスンを行っている先生は、出回っていない日本語歌詞の楽譜をお持ちのことが多いので、歌いたい曲があったら相談してみてくださいね。


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